デスク環境

【Thunderbolt運用】ノートパソコンとデスク上全ての外部機器をドッキング

私がメインで使用しているノートパソコンにThunderbolt3(USB 3.1 Gen 2 Type-C)ポートが1つ搭載されていましたので、USB-Cハブを活用して拡張環境を構築しました。

シンプルな接続、スッキリ配線に関しても悪夢のような試行錯誤を代行しておきましたので、私のデスク環境における最適解を共有します。

最近のノートパソコンでは、基本的にThunderbolt(Type-C)のポートは標準装備されていると思いますので、ノートパソコンの可能性をさらに広げるための参考になれば幸いです。

Thunderboltという規格

才色兼備なUSB Type-C端子

詳細な説明は省きまして、概要は下記と思ってください。

  • 高速データ転送
  • 最大100Wの電力供給(USB Power Delivery → 略:USB PD)
  • 映像出力(Alternate Mode → 略:Alt Mode)

要するに、USB Type-Cの全ての機能を併せ持った最高規格ということです。

Thunderboltポートが搭載されていれば、ケーブル1本でデータのやり取りや、ディスプレイ出力、充電まで実現できます。

注意点

但し、ここで注意点があります。

Thunderbolt対応のノートパソコンだとしても、USB充電規格(USB PD)の対応は任意(必須ではない)ということ。

つまり、機器によっては、搭載されているThunderboltポートからの充電はできず、そのメーカーの電源アダプタでしか充電できないことがあります。

ちなみに、私の使用しているノートパソコンもそれに該当します。悲しい。

というか今回、各種機材(ケーブルやハブ)を購入後、嬉々としてThunderbolt端子を接続したところ充電エラーが発生しまして、メーカーに問い合わせを行ったところ判明しました。…であればThunderbolt表記(雷マーク)をしないほうが良いと思いますが、一般的にその辺は曖昧なのかもしれませんね。勉強になりました。

今後、ノートパソコンの購入を検討する際はThunderboltポートが搭載されていて、且つUSB充電規格(USB PD)にも対応していることを必ず確認することをお勧めします。

拡張方法1 USB-Cハブ

そんなThunderboltポートから複数の外部機器を拡張するためには、接続する機器の数に応じてポートを増やす必要があります。そのための機器がUSB-Cハブです。

実際に私もUSB-Cハブを購入し使用していますので、USB-Cハブを選ぶ際のポイントを紹介します。

必要なポートが搭載されているか

当然ではありますが、自分が接続したい外部機器に対応していることの確認が必要です。有線接続したければLANポートが搭載されていること。複数の外部ディスプレイに出力したければ映像出力ポート(HDMI等)が複数搭載されていること。を確認します。

充電出力は接続する機器のワット数に対応しているか

USB-Cハブに、Power Delivery USB-C ポートが搭載されている場合、そのUSB-Cハブを接続した機器(主にメインのノートパソコン)を充電することが可能になるわけですが、充電出力の最大ワット数はUSB-Cハブによって異なります。

私が使用しているUSB-Cハブでは、Power Delivery 100W USB-C ポートにより、接続した機器に対して最大85Wを安定的に充電してくれる仕様です。

私のノートパソコンは充電されないですけど。悲しい。

映像出力は外部ディスプレイに適しているか

USB-Cハブを使用して外部ディスプレイに接続する場合は、USB-Cハブの映像出力の仕様・条件を確認しましょう。USB-Cハブによって対応している解像度やリフレッシュレート(Hz)が異なります。

私が使用しているUSB-Cハブでは、最大4K@60Hzで2台の外部ディスプレイに映像出力が可能です。一般的なビジネスパーソンであれば4K@60Hzもあれば十分だと思います。

但し、高性能GPUやハイエンドディスプレイをご使用されている場合、その性能を発揮できなくなる可能性がありますので注意が必要です。

拡張方法2 USB-Cドッキングステーション

USB-Cドッキングステーションとは、持ち運びを想定していない、デスク据え置きの最強USB-Cハブです。選ぶ際のポイントはUSB-Cハブと同様ですが、ドッキングステーションの場合は原則、電源アダプタによる電力供給 (セルフパワー) が必要なため、パフォーマンスの安定性や、拡張機能もUSB-Cハブより上手です。

但し、最強であるがゆえに、そのぶん値段が高く大きいです。

最近はドック機能を搭載したディスプレイもありますので、ご自身の外部機器環境によってはそちらもアリです。

とは言えやはり、現時点における最強は据え置き型のUSB-Cドッキングステーションです。

私の機器接続環境

前置きが長くてすみません。最後に、私の実際の機器接続環境を紹介します。

(機器接続図)

図の通りですが、メインのノートパソコンに接続されているケーブルは、AC電源アダプタとThunderboltケーブルの2本で、ディスプレイやマイクといった外部機器との接続に至ってはThunderboltケーブル1本でドッキングが成されています。

Thunderboltポートへの接続はL型のマグネット式アダプタを採用しているので、脱着が非常に楽になるうえに、ポートやケーブルへのダメージが軽減できる仕様です。

そのアダプタにThunderbolt延長ケーブル(オスーメス)を突き刺して、ケーブルはモニターアーム内部を通してスッキリ整理しています。

尚、外した後のケーブルはディスプレイ裏に張り付けてあるスチールプレートにくっ付けて収納できるようにしています。

モニターアーム内部を通ったThunderbolt延長ケーブルは、デスク下のケーブルトレーにつながりUSB-Cハブに接続される形になっています。そしてこのUSB-Cハブが全ての外部機器との接続を担います。

先ずはHDMIケーブルを用いて、私のディスプレイ(メイン&サブ)に映像を出力します。

次に、USB-Aポートを用いて、

外部マイクと

外付けHDDを接続しています。

Thunderboltでデスクトップ級の環境に

というわけで、私の環境では合計4つの外部機器と接続しており、その拡張をThunderboltケーブル1本で成立しています。

  • ディスプレイ 2台
  • 外部マイク
  • 外付けHDD

しかも、USB-Cハブのポートは空きがあり、ハブを新たに追加すれば、更なる機能拡張も実現可能という希望に満ちた未来まで見えます。

まとめ

Thunderboltがノートパソコンの可能性をここまで広げてくれるということをご存じだったでしょうか?ここまでくると、私の様な一般的なビジネスパーソンとしては、もはやデスクトップパソコンを選択する理由が見つからなくなるレベルです。

ノートパソコンであれば、基本的にディスプレイ、キーボード、タッチパッドが搭載されていますので、外出先に持ち出して仕事ができます。その上、自宅に帰ってからはThunderboltケーブル1本接続するだけでデスクトップ級の拡張環境でデバイスを変えることなく使用可能。

想像以上のパフォーマンス向上につながりますので、Thunderboltポートが搭載されているパソコンを使用中の方は、是非Thunderboltの活用をご検討ください。