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【解説】Wi-Fi、Bluetoothで電波干渉が起きる原因と対策

新品のBluetoothスピーカー(Anker soundcore 3)を導入した際、下記のような問題が発生しました。

  • ブツブツと音声が途切れる
  • その他Bluetooth機器(マウス、キーボード)も反応が悪くなった
  • Wi-Fiの速度低下または繋がらなくなった

それぞれの機器を再起動しても事象は解決せず、回線や機器の故障を疑いましたが、それぞれ個別に接続すると特に問題なく利用できる状態でした。

ということは、回線や機器ではなく私の利用環境に問題があるのでは?と思い調査した結果、電波干渉が原因であることが判明。然るべき対策を講じると無事に問題を解決することができました。

私の様にWi-Fiの速度低下やBluetoothの接続不良で、回線や機器の故障を疑い、メーカーや通信会社へ問合せを考えた、また実際に連絡をした方などいらっしゃるかと思います。不安定な環境で作業を行うことも、窓口担当者とやり取りをすることも、どちらもストレスですよね。私の事例が解決の一助となるかもしれません。

ということで今回は、電波干渉の原因と対策について解説します。

Wi-FiとBluetoothで電波干渉が発生する原因

どちらも電波である

我々が普段使用しているWi-FiルーターもBluetooth機器も電波を使用しています。電波とは電磁波の一種で、物理的な媒介(ケーブル等)を使わず空間を通じて情報を伝達できるため、Wi-Fi、Bluetoothの他に、ラジオ、テレビ、スマホなどの通信技術にも利用されています。

そしてこの電波は、複数の無線機器を使用している場合、互いに干渉する可能性があり、無線機器の数が多いほど干渉が顕著になります。

確認すべきは周波数

電波の特徴として押さえておきたいのが周波数「ヘルツ(Hz)」です。電波は電気と磁気の波のことで、この波が1秒間に繰り返される回数を示す物理量のことを周波数と言います。

周波数の特徴として押さえておくことは以下の2点です。

  • 高周波ほどデータの伝送速度が速く、低周波は遠くまで届きやすい
  • 同じ周波数帯域を使用する機器同士で干渉しやすくなる

一般的に使用できる周波数帯域はWi-Fiルーターで5GHz(通信速度重視)と2.4GHz(到達距離重視)、Bluetoothなら2.4GHzです。

…つまり、Wi-Fiの接続先を2.4GHz(到達距離重視)にしていると、同じ周波数帯域を使用しているBluetooth機器が干渉し合い、通信品質が低下するというからくりだったのです。

私のノートパソコンのWi-Fi接続先を確認すると見事にBuffalo-G(2.4GHz)となっていました。

Wi-FiとBluetoothで電波干渉が発生した場合の対策

原因が判明したところで、さっそく対策を講じましょう。

接続するWi-Fiの周波数帯を5GHz帯に変更する

前述した通り、一般的にWi-Fiルーターは5GHz(通信速度重視)と2.4GHz(到達距離重視)の2種類の電波を出しています。私の使用しているBUFFALOのWi-Fiルーターでは、接続先Buffalo-A(5GHz)とBuffalo-G(2.4GHz)となっていて、”-A”や”-G”と言う表記が周波数を表しているようです。

というわけで、ノートパソコンのWi-Fi接続先をBuffalo-A(5GHz)に変更することで、無事に電波干渉が解消しました。

Wi-FiルーターやBluetoothの再起動

私の場合は効果はありませんでしたが、再起動で解消するケースもあるみたいなので一応記載しておきます。

特にWi-Fiルーターの機種によっては同じ周波数帯域であってもチャネルを分けることで互いに干渉せず独立して通信できるものもあるようです。

接続したい機器を近づける

また単純な理屈ですが、接続したい機器が物理的に離れていると電波が繋がりにくくなります。Wi-Fiルーターの設置場所を書斎に近づける等の対応が有効です。

逆に、電子レンジからは離れるように気を付けましょう。電子レンジは2.4GHzの電磁波を発生させますのでBluetooth機器は漏れなく電波干渉を受けます。

私の場合、書斎で作業している分は問題ありませんが、ワイヤレスイヤホンをしながら台所に立つときはあきらめています。…電磁波怖い。

まとめ

如何でしたでしょうか。逆に、有線接続の通信品質の高さを再認識させられましたか?(笑)

上述の対策を講じれば基本的に電波干渉は解決できると思います。それでも解決できない場合は、不要なWi-FiやBluetoothを無効にするか、Wi-Fiルーターの買い替えを検討する必要がありそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。ご参考になれば幸いです。